何か重大な役割があったとき、それをどのように実行させるか我々円卓を囲み、対等な立場で議論します。もちろん賛成意見ばかりでなく批判もあるでしょう。それにより、行動を慎重に起こすことができ、合理的な判断に近づく事ができるでしょう。
独裁気質は違います。言われた事はどのように実現させるか思考錯誤しなければいけません。会議が無いので部下に指示を実行させるだけで済みます。トライ&エラーが多いので様々な成功事例と失敗事例が生まれます。昨今主流になりつつあるのは会議を無くし、すぐ実行という風潮です。その副作用が批判を恐れたり、経営者や政治家だと投資家、外交などに支障をきたすことでしょう。当然デメリットもあります。意思決定に部下や民衆が不信感を抱けば途端に幻想は壊滅します。末期ヒトラーがそうでした。ナチス内で信用を失い何度も失権の脅威にさらされてきました。
会議をなくしてトライ&エラーは自由な国であるはずのアメリカで生まれたノウハウですから何とも皮肉な話ですね。